こんにちは!管理人のさんずいです。
この記事では、分かりにくい心理機能「Ni」について考察しています。
初めに_そもそも知覚機能とは?
MBTIには8つの心理機能があり、それらは2種類に分かれます。
「知覚機能」(Se/Si/Ne/Ni) と「判断機能」(Te/Ti/Fe/Fi) です。
そして全16タイプの主機能‐補助機能コンビは絶対に
「知覚」「判断」のどれかを一つずつ有しており、
どちらかが外向(e)であればもう一方は必ず内向(i)になっています。
なぜこのような組み合わせなのでしょうか?
人は誰しも情報を受け取り、行動を起こします。
(例:そこにリンゴがある(情報)。食べよう(行動)。)
この情報の受け取り方が「知覚」、行動が「判断」と言い換えられているのです。
まず知覚(インプット)して、そして判断(アウトプット)するんだね
MBTI理論では主に4つの知覚の方法があり、
その一つが「Ni」(内向直観)です。
「Ni」の知覚方法とは簡単に説明すると、
閃きや直観に重きを置き、物事をイメージ化する能力です。
しかし、これだけの説明だと「Ne」(外向直観)との違いが分かりにくかったり、
自身は「Ni」が強いのかハッキリしない方が多いと思うので、私なりの考察を含め、この機能を解説してみたいと思います。
INFJの私はNiがメインなのでおなじみの機能のはずなのですが、おなじみ故なのか?最初は意味がよく分かりませんでしたね…
知覚機能は時間軸で解説できる_Si・Se・Ne
まずは、「Ni」以外の知覚機能「Si・Se・Ne」を解説します。
「Si」は「過去」
「Si」(内向感覚)は内向きの感覚型で、記憶能力に長けています。
自身の経験や感覚を最も信頼しており、過去のデータなどを重視して情報を受け取ります。
お堅い職業の他、五感が独特に発達することで、技に秀でた職人や芸術家などにも有利に働く能力です。
つかさどるイメージは「過去」「伝統」「習慣」「信頼」です。
「Se」は「現在」
「Se」(外向感覚)は外向きの感覚型で、器用に立ち回ることができます。
今この瞬間を最も重視しており、物事の情報を詳細に把握できます。
五感が研ぎ澄まされており、繊細な五感を必要とする音楽家や料理人、スポーツ選手など幅広く有利に働く能力です。
つかさどるイメージは「現在」「本能」「物質」「挑戦」です。
「Ne」は「未来」
「Ne」(外向直観)は外向きの直感型で、想像力に長けた能力です。
ひとつの物事からあらゆるパターンを考え出し、突飛な発想で未来を知覚します。
クリエイティブな職業、マーケティングなど発想の転換を必要とする仕事に有利に働く能力です。
つかさどるイメージは「未来」「陽気」「可能性」「好奇心」です。
なるほど!確かに「過去」「現在」「未来」と時間軸で説明されると納得できるかも!
あれ?でも肝心のNiは…?
知覚機能は時間軸で解説できる…?_Ni
「Ni」は時間軸で言うところのどれに当たるのか…
それはズバリ…
「時間軸そのもの」 です!
へ?
分かってもらう気ないだろ!
説明しますんで安心して(m´・ω・`)m
ただでさえややこしい「Ni」なのに、こんな訳の分からないキャッチフレーズつけてしまってすいません…!
しかし、この例えが自分にとって最もしっくりくるイメージなのです。
Niは裏側
他の知覚機能と比較する
「Ne」はひとつの過去から多くの予測を生み出すのに対し、
「Ni」は多くの過去からひとつの未来を導き出し、その予測を基に「現在」に生かします。
「Ne」はアイデアをポンポン出せますが、この機能だけではそれを一つに絞りません。
別の判断機能と組むことで選択肢を絞り、行動を決定します。
「Ni」はこの機能だけで未来を絞ろうとします(何でも絞れる訳ではない)。
「Ne」は予測、「Ni」は推測という違いがあります。
「Se」は目の前にある現実(真実)を詳細に把握するのに対し、
「Ni」は自身が導き出した法則を基にした現実(仮説)を把握します。
「Se」は目に見える物事をそのまま主観的に受け取れます。
「Ni」は目の前の物事すらひとつの風景のような…客観的な視点で全体像を見ます。
「Si」は自身の経験や権威を重視し、現在に反映させるのに対し、
「Ni」は権威をあまり重視せず、自身の経験や過去で得た法則を見出し、現在に反映させます。
「自身の経験」というのもお互いで少し意味合いが違います。
「Si」は職人の手の感覚など、主観的な自身の経験で、
「Ni」は自分の行動により得た結果という意味の、客観的な自身の経験です。
「Ni」がつかさどるイメージは「収束」「抽象化」「混沌」「本質」です。
なぜ比較しなければならないのか?
「Ni」の説明をするにはどうしても、他の知覚機能と比較するしかないと思っています。
なぜなら「Ni」とは「時間軸そのもの」とお話した通り、その他の知覚機能の特徴の”裏側”を「Ni」は全て組み合わせているからだと考えているからです。
「Ni」は法則(Si)から得た一筋の可能性(Ne)を見つけ、それを「本質」として現在に反映させます。
「今、もうこれしかない(収束された未来)気がする」
こう聞くと「Ni」は無敵の能力に見えますよね。
しかし、実際は…
それぞれの知覚を薄っす~く持っているだけの器用貧乏能力だと感じています。
「Ne」ほどアイデアを出せる想像力は持ってないし、
「Si」みたく信頼感がある訳でもなく、記憶力もありません。
「Se」の得意な現状把握能力に至っては、現実を自身の法則に歪めて見てしまう「Ni」が敵うわけありません。
客観力や全体像を見れる能力が「Ni」の強みだと思います。
直観はスゴイかもしれないけど、足元のおぼつかない感じがあります。
Ni ⇔ Se
「Ni」と対をなす機能は「Se」ですが、それぞれを主機能と劣等機能に持つ4タイプがあります。
ESTPとESFPは主機能Se、劣等機能Ni
INFJとINTJは主機能Ni、劣等機能Seですね。
ESTP,ESFPとINFJ,INTJもまた反対に位置してそうなタイプ同士だね
ESTPとESFPは今この瞬間を楽しんだり、器用な反面、将来の見通しなどは深く考えず、洞察が苦手なイメージがあります。
劣等Niが前面に出ると、あり得ない妄想に囚われがちです。
INFJとINTJは思慮深く、全体像を掴むのが得意な反面、行動力が低く、事実をそのまま受け取るのが苦手です。
劣等Seが前面に出ると、神経質が研ぎ澄まされます。
この4タイプを観察することでも、「Ni」の特徴を知ることができそうです。
シチュエーション別知覚機能
テーブルの上に小物が置いてあります。(各視点)
Ne視点:この小物を置いている家庭を想像する
Se視点:何が置いてあるか細かく察知する(つまようじ入れが別々に2つあるなど)
Si視点:散らかっていると感じる
Ni視点:ここら一帯を「食器類」とカテゴライズする
Niユーザーである筆者の感覚
この項目は「Ni」を多く使用しているであろう筆者の体験を書いてみたいと思います。
あくまでも、いちMBTIユーザーの体感なので全てのNiユーザーに当てはまるものではありません
いつも裏側を考える
基本的に見たものそのままを信用することはありません。
例えば、ニュースの事件報道で容疑者が容疑を否認していると「本当に冤罪なんじゃないか」とか「どんな背景があったんだろう」と考えてしまいます。
その他有名人やアイドルの仲良しアピール芸能ゴシップも、明らかに嘘っぽい物があると「こんなのに騙される人が果たしているのだろうか?」と勘ぐってしまいます。
段取りのレベルが高い
私は会社内で小さい部署の現場をまとめるポジションに”ついてしまっている”のですが、
各社員の能力を見極め、常に先を見通して指示を出します。
本当にその見通し通りに仕事が動くと『えっ、自分天才じゃね?』と心のなかで優越感に浸ります。
自慢みたいになってますが、誰にも褒めてもらえないんで…許して
理想主義だと感じる
恐らく頑張れば叶うと思うのですが、周りから見たら「何それ?」みたいな理想を持っていると思います。自分のための理想もありますが、社会に対しても、こうであればもっと良くなるはずだという理想を抱えています。
仕事や天気の話は得意ではありません。
現実に根付いた会話はコミュニケーションを築くに辺り重要だと思いますが、中々自分の好きな「理想」の話ができないというのは物足りないと感じます。
現実処理速度が遅い
意識的に現実を見ようとしても、何となく「フィルター」がかかっているような感覚がするんですよね。
あまりに詳細を意識しすぎると、むしろ逆に何も見えない(何にフォーカスすればいいのか分からない、焦点が合わない)感覚に陥ります。
常時、現実処理速度の遅さを感じます。
それがおっちょこちょいに繋がっている気がします(Ne主体の方もおっちょこちょいさん多いと思いますが、同じように感じていらっしゃるのでしょうか?)。
空想癖
「今この瞬間を考える」「目の前のことを考える」ことがあまりありません。
常に将来のこと、哲学、心理学、答えのないこと、他人が言った一言の真意、空想、を考えることに脳内リソースを割いているので、目や耳は”一応”現実世界の異変を察知する為に働いていると思いますが、周りから見るとボーっとした人に見えるかもしれません。
まとめ
分かっていただけましたか?(^^;
う~ん、分かったような…ないような…
今回は「Ni」を時間軸、シチュエーション別、筆者自身の感覚に沿って考察解説してみました。
なるべく具体的に書いてみたつもりですが、分かりにくかったらすいません…
また、私は未熟者なので、もし指摘ありましたらぜひコメントください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメント
INFPです。Neの使い方としてよくちょっと違うなーと思う点があるので、失礼かとは思うのですが、一応書き込みだけさせていただきます(いきなり無礼で申し訳ありません)
Neは確かに連想ゲームのようなところがありますが、どちらかというと、「そういえば熊ってさー」と話しはじめるよりは、「熊に襲われている自分を想像して怖くなる」とか、そういうビジョンが「見える」感じがあります。
ごちゃごちゃのテーブルの上ですと、「ポトフって~」とか「このキャラかわいい~」とかではなく、「このテーブルの持ち主って誰だろう?どんな背景があるんだろう?」という「ビジョンが見えます」。物語を作ってしまう感じですね。
Neを説明されるときって連想があまりにも実際的すぎて、それってどっちかというとSeやSiの感覚ではないかな……と思うことがあります。あとTi。
Niがビジョンを見るのと同じで、Neも強いとビジョンを見ます。連想は「考えなければならない」感じで、ちょっとずれる気がします。それよりももっと別の、背景、この裏側にいる誰か、その人の体温や感じ方を見ていく、この場所にどんな可能性があるのかが見える、そんなイメージが私にはあります。
たぶんアニメの『ぼっち・ざ・ろっく!』の主人公が見ているビジョンがとても近いです。あれは連想というより、物語を「見ている」。そんなかんじでしょうか……
INFPさん、コメントありがとうございます!
筆者のさんずいです。
改めて見返すと確かに連想ゲームの主旨が強くなっていて、おっしゃる通りNeの説明にはなっていないなと私も思いました。何だかSe‐Fi(ESFP)の組み合わせに見えますね…。
しかし、こうしてINFPさんにご指摘して頂けなければ気づくことはなかったでしょう。「連想は実際的である」というのは、私の中にはなかった新たな気づきです。まだまだNeに対する認識が足りなかったのですが、INFPさんのおかげで一段と鮮明になりました。ありがとうございます!
「ぼっち・ざ・ろっく!」はまだ観たことがないのですが、主人公がINFPなのですか?面白そうなので、また調べてみたいと思います!
そもそもこのシチュエーション別知覚機能のコーナーも、いくつかの判断機能とセットで表現されていて知覚機能の説明になっていないなと感じました。INFPさんのご指摘と併せて推敲してみます。
また何かありましたらコメント下さい!
毒親っていうものが無くなれば、だいぶ世の中がよくなるんじゃないかと思っています。
その原因として、洗脳(教育方針、体裁、朱子学、マスメディア、TV、宗教、完璧主義、嫉妬心、心配症、支配欲)があると思われます。
こういう類の人は、視野が狭く、すぐ心配性になり、そこでよかれと思って管理ばかりし、人の目を気にし、制限をし、人を弱体化させるから、その対象が弱くなり、管理しなきゃって心配しそうなる。
INTJ 8W9さん、コメントありがとうございます!
筆者のさんずいです。
確かに私たちは親を選べません。毒親に育てられた場合、私たちの成長の機会は阻害され、最悪の場合その親に人生を絶たされる子どもも存在していますよね。
ネグレクトや虐待による直接的な死や、過干渉や洗脳による間接的かつ社会的な死など様々な悪い影響を及ぼしています。
では、毒親を抹消する仕組みというのは構築可能でしょうか?その仕組みを作るには、まず毒親の定義を定める必要があります。
子育てとは家の中で行われる政治のようなものであり、個々によって事情があるため、定義づけるのはかなり難しいでしょう。
INTJ 8W9さんは毒親を排除すべき理由に「洗脳」を挙げてらっしゃいますね。
私が思うに社会が複雑すぎると思うのです。人間という哺乳類が管理できるコミュニティのキャパはとっくに越えていると思います。そこでエラーが起きたり、視野が狭くなるのではないでしょうか。
先日北海道で起きたニュースで、林道を走っていた軽トラックが意図せず熊の親子の横断を妨害してしまい、パニックを起こした子熊を見た母熊が軽トラックに襲い掛かるという事故がありました。人間社会もこれぐらいシンプルだったらいいのに…と思いました。余談ですね。